喜劇と悲劇では、悲劇をみるときのほうがスキッとする

世界はいよいよ人類文明まるごと大絶叫マシーンになって、奈落の底に落ちていくときなのかもしれません。

1月5日に日比谷公園でホームレスのおじいさんが、「これから短い時間でたくさんの大変なことを見ることになるだろう。それを楽しむしかない」といった絶望的だけどもきわめて前向きな言葉をいっていました。

演劇でも、悲劇を観るときのほうが、僕たちの精神はすっきりする。だから、これから世界が大悲劇の舞台を繰り広げるというとき、僕たちは劇場の観客席に座っているつもりになって、世界の悲劇をつぶさにみることにしましょう。

パレスチナも、アフガニスタンも、イラクも、スーダンも、ジンバブエも、日本もどこもかしこも、未曾有の悲劇の舞台となるでしょう。

そこで観客のあなたは、私は、いったいどのようにドラマとかかわりをもつのか。

それが問われるのだとおもいます。