高木正勝・高木紗恵子 東京オペラシティー・アートギャラリー、山下

今日は午後休みをもらった。
何をしようかと考えて、東京オペラ・シティー・アート・ギャラリーで高木紗恵子の展覧会をみてきた。

高木正勝氏と共同で作成したビデオも上映していた。
絵画もビデオも、極彩色がとてもきれいな作品だが、輪郭のおぼろげさや登場する動物達の目の様子には、死の匂いが満ち満ちている。
人類のひきおこした地球環境問題によって、まもなくカタストロフィーがやってくる。
そのとき、少しでも、やすらかに滅んでいけるようにという思いかなと思う。

メインのギャラリーは、難波田龍起の生誕100年回顧展だが、けっこう心をひきつけられた。

・リンダ・リンダ・リンダ

その後、渋谷で山下敦弘監督の「リンダ・リンダ・リンダ」をみる。
ヤングシネマって、好きだ。
高木夫妻の明るいレクイエムより、若者たちのアモルファスな怒りや不安を歌うロックのほうが心にやさしい。
もちろん、ロックのほうが局所的であり、高木正勝・紗恵子の作品のほうが、人類史・地球史的な立場にたった諦観にたっているのであるが。
若々しいエネルギーに、安らぎを覚えた
おじさんだからなあ、